「黒澤式膝体操」を整体師として考察

膝痛改善で有名な黒澤先生が考案する膝体操について

日本人の医師では最初から投薬治療や水抜きを全否定し運動療法を大々的に公言してきた有名な先生が黒澤先生です。氏はアメリカと日本の膝痛に関する改善方法に大きな開きがあることを現場の声として日本で広く提唱してきた方です。そんな膝痛で有名な黒澤先生が提する膝体操が黒澤式膝体操です。

脚を伸ばした状態で持ち上げるだけというシンプルな体操

整体師としてこの黒澤式膝体操は膝痛改善に有効と断言できます。脚を伸ばした状態で持ち上げるという点がポイントでして実はこの動きは脚ではなく体幹を鍛えることが出来るのです。先生の説明ではそこが抜けていますがそこの真意は分かりません。しかし実はこの方法で膝痛は改善します。体幹を鍛えていきますと脚の負担は急激に減少しますから正しい歩行にシフトできるのです。

ただしこの体操の好き嫌いは人によって激しくなる

この運動は間違いなく膝痛改善に有効です。ところが問題が一つあります、それはこの運動を身体が嫌がる方が多いのもまた事実なのです。なぜか?体幹を使う運動はしんどいため面倒になるからです。私は一生続けることが出来ないない体操は勧めません、なぜならば必ず面倒になり途中で辞めてしまうからです。私が膝痛改善に壁開脚を強く勧めるには理由があります、それは壁開脚がただ脚を壁に投げ出して開くだけという最も楽な体操だからです。

  黒澤式膝痛体操のメリット
アメリカの運動療法の要素を取り入れているため確実に結果がでる
ただし欠落している筋肉を鍛える行為は辛い場合が多い
医師の立場の方が他の医師の治療を否定することになり、日本でこの意見の書籍を出すことは勇気がいることであり非常に革新的な内容。それだけにやってみる価値がある

まとめ

黒澤先生は以前から日本の変形性膝関節症治療が時代遅れであること、保険点数制度がその大元であることを書籍で指摘、業界の改革に乗り出してきた勇気ある医師です。アメリカでの膝治療の最前線、そしてそれを支える民間保険会社の存在を強く訴えています。結果にフォーカスしなければ治療代金が支払われないアメリカとガイドラインに沿っていればしっかりと治療代金が国から支払われる日本では医療の進化に違いがでるのは当然です。社会主義制度になってしまっている現在の日本医療制度を抜本改革しなければ本当の意味での正しい治療を受けることは不可能かもしれません。だからこそ国民はしっかりと自分の身体のことを調べ正しい治療方法を学ぶ必要があるのです。義務教育の公立の学校と同じで一律の給料体勢では問題が生じるのは当たり前です。病院と国の関係は今現在危ない状況にあると言わざるをえません。莫大な医療費を抑える手段が国にないのです。私は膝痛に携わるようになってそれを強く実感します。

当院の施術について

当院では整体手技を基本にして変形性膝関節症を解消していきます。「揉む、叩く、捻る」の3種類の刺激を駆使して筋肉の異常部位を解消していきます。当院では変形性膝関節症を作り出す膝関節の変形は筋肉の異常が引き起こすと考えます。ですからこの異常を施術で一つ一つ解消していくわけです。筋肉の異常部位を解消していくことで足外側についた無駄な緊張がなくなり脚内側に力が入るようになっていきます。これにより筋バランスが整い膝関節の歪み、変形も解消されていきます。筋バランスが内側中心になり外側の無駄な緊張がなくなることで膝関節は安定し関節内の軟骨組織の磨耗も解消します。

最後に

黒澤先生のように現役の医師が日本の医療制度に関する問題点を書籍で大々的に公開して頂けることは貴重なことです。自身のキャリアを考えたら静かにしておくこともできたと思いますが積極的に正直な意見を唱える姿に感動すら覚えます。私も微力ながら現代の日本の変形性膝関節症治療に一石を投じていきたいと思います。