「関節軟骨」は血管がない、ゆえに動かさないと回復しない

骨と関節軟骨の違いは「血管」が通っているか否か

骨には血管が通っているため骨折しても血管が栄養分を運び修復が起こります。ところが関節軟骨は血管が通っていないので放っていても修復が起きないのです。ゆえに関節軟骨が磨り減ったり、磨耗したりした際は身体を動かして刺激を与え修復を進める必要があります。


硝子軟骨は、最も一般的に見られる軟骨で、関節面を覆う関節軟骨、気管を潰れないように囲っている気管軟骨と甲状軟骨、胸郭の可動部分となる肋軟骨などがある。均質無構造であり、半透明であり、生涯見られる軟骨であるため永久軟骨という。一方、哺乳類の胎児期においては、全身の骨格が硝子軟骨として現れ、これが骨に置換されていく事が知られており、出生後も成長期においては、全身の長骨に骨端軟骨(成長軟骨)とよばれる一時軟骨の層があり、これが成長に合わせて骨に置換され続ける。このように軟骨が大まかな形をつくり、それが硬骨に置換される様式を軟骨性骨化という。

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ところが変形性膝関節症は歩くとさらにダメージを与えることに

本来は徹底的に損なわれた関節軟骨、半月板に動くことで刺激を与え軟骨の修復を図りたいというのが本音です。ですが同時に動くことでこれ以上軟骨を損傷もさせたくないのが実態です。そこで有効な動きが寝ながら行う運動です。しかもその運動は身体の内側を鍛え、外側を柔軟にするような動きが膝に有効です。脚を正しく使えるようになるストレッチ、運動を続けることで関節軟骨を修復しながらさらに軟骨の損傷を食い止める身体にするのです。

「整体施術」ではこの流れを早急に作る

整体施術は魔法ではありません。前段落で説明した流れをより効果的にするのが目的です。膝痛に効く体操や運動、ストレッチはありますが効果を出すために何時間もかかるとなると人は途中で諦めてしまいます。そうならないように早期に結果がでるよう施術でこのスパンを短くします。

  関節軟骨の特徴
動かさないと癒着する可能性がある
関節液が流れる限りは修復が可能
神経が通っていないため削れても自覚がないため鎮痛剤を飲むと危険
動きを取り戻せば自動修復するため解決方法が明解

まとめ

骨と軟骨組織の一番の違いは血管が通っているかどうかです。骨は損傷があれば痛みを発信するためすぐに気づきます、血管が通り神経も通っているからです。ところが軟骨組織は血管が通っていなければさらに神経も通っていない、ですので削れても軟骨自身は痛みを発信できないのです。そこで代わりに削れた摩耗粉が他の組織を刺激して痛みを発信させます。このメカニズムで軟骨組織は身の安全を確保しているのです。軟骨組織は血液が流れていないので修復もできない、関節液を通じて軟骨は回復されていきます。そんために必要な行動が動くということです。動いて関節液の流れを良くし軟骨組織の修復をしていきます。

当院の施術について

当院では変形性膝関節症の方に対し関節軟骨が磨耗しないような脚にしていきます。脚のおかしな筋緊張、硬直、癒着を施術で取り除くことで脚の形状を真っ直ぐに改善し膝関節の負担を減らします。結果として膝痛を取り除きます。施術では「揉む、叩く、捻る」の刺激を駆使して筋肉の異常を取り除いていきます。

最後に

変形性膝関節症が運動療法と相性がいい一つの要因として関節軟骨の特徴があります。それが関節軟骨は動かすことで修復するということです。全く動かさないと関節軟骨は修復されないので運動療法で正しく動かすことで修復させていきます。一番いい方法は関節軟骨を磨耗させないような身体にしてしまいすぐにしっかりと歩くことです。歩いても全く痛みがでない身体にしてしまい歩けば軟骨は修復されてプラスのスパイラルに入ります。