「人工ひざ関節置換術」の副作用と問題点

ポリエチレンが磨り減ると土台の骨が溶ける?

人工関節は全く磨耗しないというのは理想論です。勿論磨り減ってしまって交換しなくてはならないような素材は使っていません。一生使えるような素材で構成されています。ところがです、磨耗することで生まれるポリエチレンのカスが問題でしてこのカスが膝関節中に浮遊しますとこのカスを溶かそうと身体が作用します。この融解作用で土台の骨、大腿骨や脛骨が解けるという事態が始まります。

 


人工関節(じんこうかんせつ)とは、高度に機能が障害された関節の再建のために人工材料を用いて置換したもの、およびその方法のこと。
1951年にMcKeeが金属同士による人工股関節を作った。その後、1961年に英国のチャンレーが現在の人工関節の基礎となる人工股関節を発明した。これは金属の人工骨頭とポリエチレンの人工臼蓋によるものであった。現在用いられている材料としてはチタン合金のほか、セラミックス、骨セメントなどがある。適用としては、股関節、膝関節、肩関節、足関節などである。
人工関節を用いる手術は、主に変形性膝関節症や大腿骨突発壊死症といった疾患に対して適応される。上記いずれの部位でも手術件数は年々増加しており、特に股関節や膝関節については年間10万件以上(2018年度)行われている

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オステオライシスをどう対処するか?

人工ひざ関節置換術を行った方全員がこの土台の骨が解けるという現象に悩まされるわけではありません。この問題にも程度があるわけです。そうしますといかにこの骨融解「オステオライシス」を最小限に留めるかにかかってきます。答えは簡単、人工ひざ関節にかかる負荷を下げることです。

  オステオライシスへの対応
人工関節に負荷がかからないように正しく立てる筋肉をつける
正しく立つ為には身体のゆがみを解消する必要がある
身体のゆがみを解消するためには身体の硬直を解消する必要がある
施術もしくはセルフケアで身体の硬直を解消する方法を知る

手術をしてもしなくても改善策は同じ

手術をしてもしなくても結局は膝関節に無駄な負荷がかかれば問題が生まれるということです。脚の筋肉が脚を歪ませ、膝関節が狭くなれば軟骨、もしくは人口関節は同じように圧迫を受けます。関節軟骨は磨耗しますし、人工関節はカスがでてそのカスで骨が解けます。このように脚に無駄な力が入り、強張れば生涯膝に問題を抱え続けるわけです。正しい知識をつけて問題が起きない生活をするほかありません。

まとめ

人工ひざ関節置換術を医師から勧められたとき、多くの方は深く悩むと思います。やはり体に異物を入れるのは勇気がいります。医療に完璧は絶対になく何か副作用が起きてしまったらどうしようと悩みます。今回は人工ひざ関節置換術の副作用と問題点について説明しました。当院ではこのままでは手術が必要になるかもという方が多数来院頂き、手術を必要としないしない状態にまでいくケースが多々あります。変形性膝関節症の主原因である筋肉の異常を取り除くことで膝関節の変形、歪みを取り除き関節軟骨の摩耗を防ぎます。全員が当院の施術で手術を免れられるかは分かりませんが体がしっかりと反応する方は全員可能性があります。身体が反応するとは筋肉が刺激に対して反応できるかどうかです。これは年齢は関係ありません。ただし筋肉がやせ細っていますとその分アプローチできる筋肉量が減るので時間はかかる方もいます。どちらにしても筋肉が正しく反応してくれれば筋肉異常は解消され膝関節の歪み、変形は是正されていきます。膝関節の歪み変形が是正され関節内の軟骨、半月板の摩耗が消え痛みがなくなったとき手術の必要性がなくなります。手術をするかどうかは大変デリケートな問題です。迷われたら先ずはあらゆる情報収集をして選択肢を広げて頂ければと思います。

当院の施術について

人工ひざ関節置換術の術後にもしも何かしらの問題点が生じた際は一度相談下さい。そもそも膝関節というのは非常に丈夫にできていて壊れません。簡単に壊れてしまったらかつての人間はすぐに餓死してしまいます、狩ができなくなってしまうからです、ですから人間の膝関節は簡単には壊れないようになっているのです。その膝関節が問題を抱えてしまったわけですから実は膝関節部位以外にも必ず大きな問題があるはずです。それが筋肉の異常です、筋肉の異常がマックス、閾値を越えることで膝関節にまで問題が生じてしまったと考える方が自然です。先ほども説明しましたが簡単に膝関節が壊れてしまったら昔であれば即餓死してしまうわけです。当院では膝関節の問題、特に変形性膝関節症の問題は筋肉の異常であると考えその筋肉の異常を施術を通じて解消していきます。一つ一つの筋肉の異常を施術の刺激で解消していきます。術後何かしらの異変があった場合やはり筋肉の異常が再び症状を作り出している可能性があります。

最後に 

アメリカを始めとする先進国では変形性膝関節症は運動療法で治します。運動療法で治らなかった症状のみを手術で補完します。基本的には運動療法のみで改善するのです。日本では保存療法といった名称の治療で注射や湿布、ヒアルロン酸注射、水抜きを行い症状の進行を遅らせ最終的には手術という流れができています。先進国のように運動療法を行っての人工関節ならば仕方がないのですが多くの場合日本ではそうではないのが現実です。ですから術後も医師や病院に任せきり、頼りっぱなしでは問題は解決しませんし副作用の危険性もでてくるということです。


運動療法(うんどうりょうほう、英語: Exercise therapy)とは、身体の全体または一部を動かすことで症状の軽減や機能の回復を目指す療法のこと[1]治療体操機能訓練などとも言う。運動療法というのは、その名称どおり、運動すること、つまり身体を動かすこと、を治療法として用いることである。
理学療法士が行う治療では、日常生活活動訓練物理療法などと並び主用な治療法のひとつである。運動療法には関節可動域回復訓練、麻痺回復促進訓練、歩行訓練、筋力増強、心肺機能改善訓練などが含まれる。
健康維持・増進における運動の効果が医学的に認識され、運動医学スポーツ医学が研究されるようになって、生活習慣病などに効果が期待されている分野である。運動療法は、現在は主に生活習慣病(高血圧動脈硬化虚血性心疾患糖尿病高脂血症等)に効果的とされている。

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