膝痛整体院が提唱する「変形性膝関節症に対する日本の医療制度の問題点8」 

日本の医療制度の問題がそのままダイレクトに影響しているのが変形性膝関節症です。今回は問題点を8のポイントに絞って列挙致します。

1.効果のない対処療法の方が保険点数が高くなっている

アメリカではなされていないような鎮痛剤、水抜き、ヒアルロン酸注射がなぜ未だに日本では処方されるのかといえばその処方が保険点数が高いからです。逆に運動療法など本来やるべき治療法が保険点数が低くこれでは真面目な病院ほど儲からないという負のスパイラルに陥っています。

2.この問題を唱えることができる医師が少ない

残念ながら1の問題を国会などで問題提起できるような医師が少ないことがこの問題を深刻にしています。日本はお上の力が強いので法律の問題点を強く唱えて国に目を付けられるのは非常にリスクがあります。ですので医師の中には現在の膝痛に対する処方に対し問題を感じていてもそこを強く唱えることが出来る方が少ないのです。医師は国家資格です、国家資格の発行権は国にあります。つまり医師は国の準公務員的な立場にあるのです。最もこの問題に気付ける立場にある医師が最も国に対して弱い立場にあることがこの問題を深刻にしています。

3.医療制度を抜本的に変えるには国民の多くがこの事実に気付かなくてはならない

変形性膝関節症の治療が日本が非常に遅れていることは一部の医師は気付いているはずです。ところが医師の立場ではこれを問題的しにくくなっています。なぜならば医師は国から保険料を貰っているので問題を起こしたくないわけです。そうなりますとこの問題を提起できるのは国民ということになります。国民が真剣にこの問題を訴えて法律を変えるほかないのです。

4.アメリカのような医療制度に切り替えることを国民は許さないはず

アメリカでは国民の多くが民間保険会社に加入することで医療を受けることができます。日本は国民が国に医療保険料を支払って医療を受ける権利を受けます。アメリカは民間保険会社が医師の処方をジャッジし無駄な処方を制御しますが、日本の医師は国のガイドラインに沿って処方、治療すれば一切ジャッジはされません。ゆえに無駄だと思う治療であってもまかり通ってしまうわけです。ではこの医療制度を変えようと訴えて誰が応援してくれるでしょうか。絶対に国民が許さないはずです。医療制度を民間に委ねることを国民は恐れます。ですから日本の現在の医療制度は磐石で街の整形外科が老人の憩いの場所になっていてもそれが問題にならないのです。

5.病院の経営には莫大なお金がかかる

病院経営はお金がかかります。一つ一つの機械は何百万、何千万規模で経費がかかるため病院はある程度収益が上がるような処方をしなければ食べていけません。そうなると医師の判断では無駄と感じる処方であってもそれを継続しなくてはならばくなるわけです。国がOKを出している処方や治療をするわけですから誰もそのことを責める人間はいませんしそこが問題を根深くしています。

6.正しい運動療法をするには理学療法士を雇う必要がでてくる

アメリカでは変形性膝関節症の治療は運動療法が主流です。鎮痛剤やヒアルロン酸注射、水抜きは民間保険会社が許さないからです。保険会社は無駄な治療を一切許しません。儲けが減るからです。上手い具合に医師を保険会社がジャッジしています。ところが日本ではこのジャッジがないので正しい運動療法ができていないのです。そしてこの運動療法をするためには理学療法士を病院は雇わなくてはならず病院にとっては経営上厳しくなっています。

7.国の医療保険制度が破綻しないように莫大な税金が使われている

今現在のような馬鹿げた治療が行われ続ければ莫大な医療費用がかかります。そのことは誰でも分かるはずです。ところがなぜこれを国民が許しているのでしょうか?それには巧妙な仕掛け、罠があります。国民一人一人の健康保険料は正社員で勤めると会社が半分負担するのでそれほど多く感じないように設定されているのです。そのため国民の怒りが沸点に到達しないように仕掛けられています。本当はお給料として貰うべき金額を会社が社会保険料として納めているわけですが国民はそのことを気付いていません。こうして莫大な医療費が税金から負担され続けているのです。

8.損をしている国民が損をしていることを気付かないようにシステム化されている

健康保険料を半分会社が負担することで国民はこの現状に気付かないようにシステム化されています。選挙のときにこの問題がクローズアップされれば法律を変えるチャンスはありますが国民一人一人はこの問題を実感できないように支払う分を会社経由にしているのです。結果馬鹿げた治療で国民の税金が無駄使いされても文句が出ないということになります。

9.まとめ

日本の医療制度が閉鎖的であるのは医師の収入源が国の税金から来ている点です。国と医師会が結託すれば国民はそこに介入することができません。特に医療という専門分野は素人がとやかく意見を言うことが難しくそのため問題が深刻化しています。膝の構造を詳しく勉強していきますと現在の治療方法がいかにその場しのぎになってしまっているかが分かります。変形性膝関節症になってしまったら個人個人がしっかりと情報収集することで自分の力で治すという覚悟が必要です。病院はあくまで検査をしてもらうところであって治すのは自分自身だという感覚が必要です。その感覚を持っていれば変形性膝関節症は全く怖くありません。ですが風邪を風邪薬で治すような安易な感覚ですと膝痛は長期化し最終的は手術をしなくてはならない状況もありえます。今回は国の制度の問題も踏まえて膝痛に関する説明を致しました。

当院の施術

当院では変形性膝関節症を筋肉の異常からスタートしていると考えます。膝関節がおかしくなる前に筋肉がおかしくなっている、そして筋肉の異常が発展し症状に表れたのが変形性膝関節症であると考えます。そうなりますと先ず最初にやるべきは筋肉の異常を正常に戻す作業です。筋肉が正常になれば筋肉に囲まれた膝関節も正常になるという考え方です。膝関節は本来は壊れません、なぜか?膝関節が壊れてしまったら人間は動くことが出来ず、太古の昔であれば餌や獲物を取る事ができなくなり餓死してしまうからです。そうなりますと相当なことがない限り人間は膝関節が壊れないように設計されているのです。事実田舎の方に行きますと足が極端に歪んでいても普通に歩くお百姓さんを見ることがあります、あそこまで歪んでも痛みが出ないぐらい実は膝関節は頑丈に作られているのです。ところがその膝関節が痛むというところに問題があります。当院では膝関節を歪ませる要因になる筋肉の異常を施術で一つ一つ解消していきます。膝関節のゆがみが解消するまで施術を重ねていくことで痛みは自然と軽減していきます。膝関節内の関節軟骨の磨耗が解消され痛みは引いていきます。

最後に

世界の先進国では変形性膝関節症は筋肉の状態を良くして改善するのは常識です。運動療法で完治させます。当院のアプローチも筋肉へのアプローチである結果にコミットすれば必然的にそうなるのは理解できます。関節が壊れるのは最終段階であってその前段階として筋肉がおかしくなっていると考えるのは当たり前かもしれません。