整体は東洋医学の按摩、導引が進化したもの

中国では地域によって治療の方法が異なっていた

東洋医学は中国で発展した医学です、ヒマラヤ、インドからアーユルベーダが発展し、そのインドと中国が貿易を始めた際に中国にもその思想が流入しました。中国ではアーユルベーダが独自の観察方法によって東洋医学、中医学に発展しました。その中国では華南、華中、華北、東北区などによって独自の発展をし針、お灸、漢方、そして按摩、導引という形で進化しました。私が行なっている整体療法はこの按摩、導引を応用したものです。

整体 按摩・導引
按摩、導引に日本の柔術や柔道、古武道などが組みあわさって発展 インドで生まれたアーユルベーダを中国で発展させたもの
理論性に欠ける 全てが理論的
按摩、導引をベースにしているがベースを理解している人間が少ない アーユルベーダとは違った独自の発展を遂げる

骨と筋肉、筋肉と筋肉、筋肉と脂肪、脂肪と皮膚の間に隙間を作っていく

針は金属を用いて経絡の詰まり、もしくは気の滞りを解消して行きます。邪気を抜く、もしくはそこから正気を入れていきます。お灸は熱を利用して経絡、ツボから邪気を抜く、熱を入れることをします。按摩、導引は筋肉に直接働きかけて経絡、ツボを刺激して経絡、気の流れを変えていきます。具体的には骨と筋肉、筋肉と筋肉、筋肉と脂肪、脂肪と皮膚の間に隙間を作り気の流れを作ります。

気の流れなど信じられなくても血液が流れることを理解できれば十分

気という概念は東洋医学特有の考え方であり来院者がこれを理解する必要はありません、ただ施術を受けると何かが流れる感覚は恐らく実感して頂けるとと思います。それは血液でもあります、血液という物質の流れだと考えれば分かりやすいかもしれません。東洋医学では気が血を誘導すると考えますからどちらでも構わないのです。血流が良くなっているという実感が分かればすでに成功です。

まとめ

「整体は東洋医学の按摩、導引が進化したもの」というテーマで今回ブログを制作しました。按摩、導引、整体も体に刺激を入れて気血水の流れを良くすることで体を改善するという意味では全く同じです。一般的に整体では骨の歪みを直接解消することで体を改善するというイメージが先行していますが古代から中国ではそのような手法は一般的ではなくあくまで気血水の流れを整えて全ての改善を図っていきます。私自身も骨の歪みは筋肉やその他の部位の滞りが引き起こすと考えており直接骨を矯正するという考え方には懐疑的です。